審議録

対象者:青木 聖斗(40歳・埼玉県在住)
担当者A:このたびはご当選おめでとうございます。ご参加にあたり、旅をより快適にお過ごしいただくために、いくつか事前にお伺いしたいことがございます。
青木:(やや笑みを浮かべ)いやぁ……こういうの、当たるもんなんですね。びっくりしました。
担当者B:ご当選にあたり、まずは何かご希望や不安に思われていることはございますか?
青木:そうですねぇ、うーん……部屋に関しては個室がいいです。やっぱり、プライベートな空間がないと落ち着かないタイプなんで。あと、できればテレビ付きで。音がないと眠れないんですよ、昔から。
担当者A:了解いたしました。お部屋は全室個室でテレビも完備しておりますので、ご安心ください。
青木:あとは……別に、団体行動とか無理にさせられなきゃいいかな。集団行動とか、あまり好きじゃないので。自由にさせてくれれば文句はないです。
担当者B:基本的には自由行動ですが、いくつかのレクリエーションやイベントが予定されております。気が向いたときにご参加いただければ結構ですよ。
青木:ふーん……ああいうの、正直“浮く”人っているじゃないですか。俺、目立ちたくないんで。変に見られたりするの、あんまり好きじゃなくて。
担当者A:もちろん、ご本人のペースで大丈夫です。ちなみに、船旅で特に楽しみにされていることなどありますか?
青木:……海の上って、周りと切り離されてる感じがするでしょ。ああいうの、好きなんですよ。誰にも何にも言われない、っていうか。周囲を気にしなくて済む環境って、意外とないから。
担当者B:なるほど。日常から離れて、静かな時間をお求めということですね。
青木:……まぁ、静かで、誰も文句言ってこないなら、それで十分です。
担当者A:(確認するように)ちなみに、おひとりでの参加ですが——特に気がかりなご家族やご友人はいらっしゃいますか?
青木:(一拍置いて)いや、いません。気にする相手も、向こうから連絡してくることもないんで。気楽なもんです。
※補足記録:
青木氏は終始落ち着いた口調であったが、会話の端々に「監視されることへの警戒」や「他者との距離を意識する姿勢」が垣間見えた。自身の自由を重視する発言が多く、集団内での協調性には懸念が残る。
また、対話中は基本的に表情が乏しく、目線をそらす場面が多かった。質問に対しては過不足のない応答を返すが、自己開示は極めて限定的であり、内面の理解には困難が伴う。
