検査記録

■ 1. 身体検査・血液検査
- 身長:169.5cm
- 体重:81.2kg
- BMI:28.26(肥満)
- 血圧:132 / 88 mmHg(軽度高め)
- 脈拍:76 bpm(正常)
- 体温:36.4℃
- 視力:右0.7/左0.6(矯正なし)
- 聴力:加齢による軽度の高音域低下あり
【血液検査】
- 貧血:なし
- 肝機能(AST/ALT):中度の値上がり(要経過観察)
- 腎機能:正常
- 血糖:正常
- ウイルス抗体(B型・C型・HIV):陰性
- 薬物反応検査:陰性
【呼吸機能検査(スパイロメトリー)】
- FEV1:1.72L(予測比72%)
- FEV1/FVC比:63%(閉塞性パターン)
- %VC:74%(軽度低下)
⇒ 肺活量および呼気流量の低下が見られ、慢性的な気道閉塞を示唆。本人に喫煙歴はないとされるが、居住環境や長年の生活習慣による影響も含め、注意深い経過観察が必要とされる。
【医師コメント】
▶ 長期乗船・軽作業には一応の許容範囲内と判断。ただし、呼吸機能の軽度低下が確認されており、運動負荷の大きい作業は制限が必要。また、肝機能の変動と合わせて、生活全般に対する健康管理支援が望まれる。
■ 2. 心理・精神適性検査
【心理検査項目】
- MMPI(ミネソタ多面的人格検査)
→ 結果:回避傾向・内向性が強く、対人警戒心が高い。軽度の抑うつ傾向が見られるが、病的水準ではない。被害的な認知スタイルが一部確認された。 - ストレス耐性評価(BAI、STAI)
→ 結果:不安水準は平均以上、特に「他者の視線」や「予期不安」に反応が強い。自己解決志向は低い。 - 簡易認知機能検査(MoCA-J)
→ 結果:境界域(26点)。加齢に伴う低下の範囲内。記憶・注意力にやや不安定な部分あり。
【コメント】
▶ 短期的な共同生活における適応には一定の観察が必要。刺激が少ない環境であれば問題を起こす可能性は低いが、ストレス要因が重なると内閉的・回避的な態度が強まる恐れがある。対人接触の指導・観察は必須。
■ 3. 社会・生活状況ヒアリング
- 住環境:老朽アパート、単身、隣人との交流なし
- 生活費の主な収入源:不明瞭(本人は「自力」と説明)
- 日常活動:昼夜逆転傾向、買い物は週1~2回、外出時は帽子とマスクを常用
- 交友関係:なし
- 家族との連絡:なし(兄とは絶縁、両親は故人)
【担当者評価】
▶ 社会的孤立が著しい。緊急連絡先の登録が困難なため、船内医療スタッフ・カウンセラーによる定期面談を条件とする。生活面においては他者依存が少ない一方で、急変時対応体制の強化が必要。
■ 総合判断
| 項目 | 結果 | コメント |
|---|---|---|
| 身体的健康 | △ | 肥満。呼吸機能に軽度の障害があり、作業内容に応じた配慮が必要。肝機能も不安定。 |
| 精神的安定性 | △ | 内向傾向強め、要観察。 |
| 社会的適応性 | △ | 孤立傾向強く、サポート要。 |
| 緊急時対応 | △ | 保証人・連絡先不明により要補強。 |
