検査記録

■ 1. 身体検査・基礎項目
- 身長:174.2cm
- 体重:77.5kg
- BMI:25.5(軽度肥満域)
- 血圧:141 / 93 mmHg(高値血圧)
- 脈拍:79 bpm
- 体温:36.4℃
- 視力:右0.6/左0.4(矯正レンズなし)
- 聴力・聴覚反応:正常
- 診察時態度:ぶっきらぼうな受け答え。身体接触に敏感な反応あり。
【備考】:受付・計測時において看護師との会話で不満を漏らす様子あり。「いつまでかかるの?」「こっちは急いでる」などの発言が複数回。全体的に苛立ちを帯びた態度。
■ 2. 血液・生化学検査
- 血糖・脂質・肝機能・腎機能:
→ ALT・ASTともに基準値上限を超過(ALT:74 U/L、AST:68 U/L)。γ-GTPも高値(82 U/L)を示す。肝機能低下が疑われる。
→ LDLコレステロールも高値(165 mg/dL)。脂質異常症の兆候あり。 - 呼吸機能検査(スパイロメトリー):
→ %VC:69.2%、FEV1:1.89L、FEV1/FVC比:62%。閉塞性障害(軽度〜中等度)を示唆。喫煙歴との関連が強く疑われる。 - 感染症検査(HBV/HCV/HIV):陰性
- アルコールマーカー(CDT):境界域(過去2週間の飲酒あり)
- 薬物スクリーニング:陰性
- ストレス関連ホルモン(コルチゾール):上昇傾向
■ 3. 心理・精神適性検査(非告知型)
- 性格傾向テスト(簡易MMPI相当):
→ 支配性・攻撃性のスコアが高い。自己弁護傾向が強く、批判に対して過敏。
→ 「責任の所在は他人にある」とする設問選択が突出して多い。 - 絵画法・人物投影:
→ 描かれた人物は男性、拳を握り腰に当てるポーズ。「強く見せたい」と補足説明あり。
→ 背景なし。空間把握や周囲との関係性が描かれていない。 - STAI(不安尺度)/BAI(抑うつ尺度):
→ 状態不安・怒りスコアが高め。情動のコントロールに問題がある可能性。
→ 内面への洞察は浅く、全体として自己正当化傾向が色濃い。
【所見】:
対象者は自他境界が曖昧な状況になると、強制的に相手を“黙らせる”という反応パターンを取りやすい。暴力的行動そのものの自覚は薄く、「自分は怒らせられた側」と認識する傾向が支配的。共同生活環境では制御が必要。
■ 4. 行動観察・生活背景(雑談形式)
- 生活状況:「仕事はあったりなかったり。体は動くんで」
- 家族構成:「元嫁と娘がいるけど、向こうから切ってきた」
- クルーズ当選について:「たまには運が回ってきてもいいでしょ」
【面談スタッフ所見】:
終始“疲れた中年男性”の皮を被った強圧的な自尊心が見られる。質問に対して短く答えるが、言外に“試されている”という被害意識が垣間見える場面あり。娘について語るときのみ、情緒的な揺れを感じさせるが、それが支配衝動に転化しやすい印象。
■ 総合判定(内部用)
| 項目 | 判定 | コメント |
|---|---|---|
| 身体的健康 | × | 高血圧、脂質異常に加え、肝機能障害および軽度の呼吸機能低下が見られる。禁煙・減酒指導を含む精密検査要。 |
| 精神的安定性 | × | 怒り・支配欲の制御が困難。共感性に乏しい。 |
| 社会的適応性 | × | 対人距離感の崩壊・威圧的傾向。 |
